リハビリテーションとは、病気やけがなどで障害を抱えてしまった方が、再びその人らしい生活を取り戻し、豊かな人生を送ることができるように支援していくことをいいます。
当院では理学療法士、作業療法士が患者様一人ひとりの症状や状態を把握しながら、医師や看護師、介護福祉士、介護支援専門員、また地域の医療機関との連携を図り、必要なリハビリテーションを行っています。
< 職員体制 >
・理学療法士 5名
・作業療法士 1名
・リハビリ助手 1名
【 理学療法:PT 】
理学療法は、病気、けが、加齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある方に対し、運動機能の維持・改善を目的に「運動療法」や「物理療法」を用いた治療を行います。
当院では筋力を強化するトレーニングマシンや痛みを緩和する物理療法(電気など)が充実しています。
リハビリを受けられる患者様は、骨折やスポーツ障害、肩や腰・膝などの整形外科疾患の方が多く、理学療法士が運動の指導など個別に対応しています。その他、脳血管疾患や呼吸器疾患、神経筋疾患などの方のリハビリも行っています。
〈外来リハビリ開始までの流れ〉
・当院でリハビリを受けるためには事前に当院の医師の診察が必要になります。
・診察を受けた後、リハビリ室で予約をとっていただきます。
・初回のリハビリは評価を行いますので、40~50分お時間をいただきます。
・患者様の待ち時間が長くならないように予約制にしています。
かかりつけが当院でない場合もリハビリのみ受けることができます。
その際は、かかりつけの病院の医師からの診療情報提供書があるとスムーズにリハビリを開始することができます。
ボディスパイダーはあらゆる場所にゴムが着いています。そのゴムを使って、鍛えたい筋肉をトレーニングできる機器になります。筋力向上だけではなく、関節の拘縮予防や反復運動によって神経系の活性化が期待できます。また、集団で行えるため、お互いに教えあいながら和気合い合いと意欲向上などの精神的効果を発揮します。
クロストレーナーは患者様からも好評を頂いている人気の機器です。両足をペダルに置いたままの状態でエクササイズするので、宙を走っているような感覚で運動ができます。そうすることで、筋肉や腱、関節への衝撃を無くし、負担を低く抑えることができます。効果としては、筋力トレーニングはもちろんのこと有酸素運動が可能でランニングマシーンよりも脂肪燃焼効果が期待できます。
片麻痺のある方など、運動したくてもできなかった方にもおすすめ!
電子制御ブレーキを抵抗負荷とする筋力トレーニングマシンです。座位姿勢で手足の同側運動動作を行うものです。アームが左右連動して反対方向に動くようになっているため体全体の協調運動が容易に身に付きます。歩行やランニングを含めた日常生活動作の基本である「同側動作」の神経支配をトレーニングすることができるマシンです。
高齢者のリハビリに最適な、全身運動器
低負荷から高負荷まで自在に設定でき、有酸素トレーニング、筋力トレーニングが安全・効果的におこなえる、全身運動機器です。
上下肢の全身運動が可能なほか、下肢単独、上肢単独での運動も可能です。またフットステップとハンドルレバーが連動するため、片麻痺の方の運動、上下肢協調性の運動もおこなえます。
足が速くなるマシンとしても有名で、走るフォームを改善するために開発されたマシンです。多くのスポーツ選手も利用しています。骨盤や腰部の柔軟性が向上し、歩行動作の改善もはかれることから、健康増進にも幅広い応用が可能です。
効果としては上半身と下半身の総合的強化・体幹深部筋の強化・運動神経支配のトレーニングです。使い方を工夫することにより多くの方に利用して頂くことができ、バランス能力の向上や歩行の安定性向上など様々な効果が期待できる機器です。
車イスは手でこぐだけではない!
立つことや歩くことが困難な方でも、どちらかの足が動けば自転車のように漕いで進むことができる車椅子です。
足だけではなく身体全体の力を使い、頭を使って自分で操作するため認知面のリハビリにもなります。自分の意思で動くことができるため、リハビリに対する意欲が向上し、「楽しい」という感想が寄せられています。
当院では、疼痛、しびれ、むくみ、マヒなどさまざまな症状に対し、温熱療法や電気療法などの物療機器を数多くとり揃えています。
患者様にあった物理療法を処方し実施することで、一日でも早く不快な症状が軽減、緩和するようお手伝いしています。
物理療法機器の一部をご紹介します。
電気的な刺激により筋肉を動かし、肩こり・腰痛・膝などの痛みを取り除きます。
深い場所の筋肉を刺激することもでき、TVなどでも話題の筋力増強モードもあり、筋力強化やカロリー消費もできます。
キセノン光は他の電気治療より身体の深いところまで浸透するため、痛みだけでなく筋肉のこわばりやしびれなどにも効果があります。
電気の刺激(ビリビリする)が苦手な方やペースメーカーを使用されている方にも対応できます。
超音波には温熱効果と傷の回復を促進する効果があります。
腰痛をはじめ、肩や膝の痛みにも効果があります。人工関節など金属物が体内にある方にも使用できます。
「なんとなく調子が悪い…」、肩こりやめまいといった自律神経の不調に赤外線光を神経の集中した点に照射することで改善します。
また、温熱効果もあり痛みの治療に用いることができます。
パワーリハビリテーションが最大のターゲットにしているのは「老化による体の弱まり(活動力)」です。要介護化に至る根本原因が老化にあるからです。
パワーリハビリテーションは、筋力強化を目的としたプログラムではありません。マシントレーニングを軽負荷で行い、全身各部の使っていない筋を動かします。それにより、「すたすたと歩けるようになった」というような動作性・体力の改善、「外出するようになった」といった心理的活動性の改善が得られます。心臓に与える影響は「入浴」より軽く、運動によるリスクはほとんどないと言えます。
他にも各種運動をサポートする器具をそろえています
自転車(エルゴメーター)・鉄アレイ・重錘・ストレッチポール・エアースタビライザー・斜面台・ディジョックボード・バランスボール・ステップ(昇降台)など